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はじめに 制作意図 ストーリー

シカゴに結成した『モンタナ・ファミリー』を、7人衆と呼ばれる日系人幹部で運営し、彼は50年代から70年代にかけての、アメリカの裏社会を闘いぬき、そして、勝ち抜いたからである。彼は、『ファミリー』の“ドン”として、マフィア社会の勝者となった。

しかし、やがて、FBIという新たな敵が、彼の前に登場する。そして、その合衆国政府機関の登場によって、彼は世界に、自らの衝撃的な姿をさらさなければならなくなる運命が待ち受けていたのだった。

そして、国家公認の『匿名存在』の人間となるのである。

こうした『モンタナ・ジョー』の波乱万丈の人生の軌跡から、私たちは、一体、何を見いだせるのか。

第一に、若き日の、そしてやがてドンとなって行く“ジョー”の姿から戦前・戦後を通して、米国社会の底辺に生き、偏見と戦い続けた日系人たちの、赤裸々な素顔が見いだせることだろう。第二に、主人公と関わるマフィアたち他の姿を通して、社会の底辺に生きた米国の庶民たちの、偽らざる本音の世界が見えることだろう。第三に、そこから何故、彼ら社会的弱者たちが、そのようにして生きる他なかったか−の歴史的背景が浮かび上がってくるのではなかろうか。

本映画は、人種差別や戦争に苦しみながらも、たくましく生きぬいた大勢の「米国人庶民」の、偽りのない素顔を描き出してくれることでしょう。

勿論、本映画は、あくまでもエンターテイメント作品である。『モンタナ・ジョー』の、スリルと、サスペンスに富んだ人生を、世界に贈る、極上の娯楽大作作品としてお届け致します。

しかし、本当に面白い映画には、観客は、国籍・立場・世代を越えて、映画世界の登場人物に、限りない共感を覚えてくれるものです。

言うまでもなく『モンタナ・ジョー』は、善人ではなく、悪人です。しかし、何故、平凡な一日系人少年が、かくも数奇な軌跡を辿り、そして、かくも哀しく、衝撃的姿を、世界にさらさなければならなかったか。その理解は、彼の最後の「見えざる素顔」の奥に隠された哀しみに対する観客の共感の中からこそ、自ら浮かび上がってくれることだろう。

私どもが、映画『モンタナ・ジョー』に託した願いとは、まさに立場を超えて「庶民の心」が共感し合える映画世界の提供にございます。

原作: モンタナ・ジョー マフィアのドンになった日本人
村上早人著
小学館
製作: 株式会社 ルートピクチャーズ
ルートピクチャーズ USA
総制作費: 未定
配給: 世界配給
撮影開始(予定): 2006年秋
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